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Lync / Skype for businesses で位置情報サービスを展開する

      2016/05/30

Lync / Skype for Business の地味に便利な機能「位置情報の自動表示機能」のご紹介。


位置情報サービスとは

Lync / Skype for Business にはクライアントPCが所属するネットワークに応じて、位置情報を自動表示する機能があります。

Location

もともとはLync / Skype for BusinessのIPフォンで米国の911に電話をかける際に、当局が迅速に現場に到着できる様に位置情報を知らせる目的で作られたものです。が、日本では残念ながらIPフォンから受信した電話のデータ取り扱いの仕組みが定められていないため、ちょっとした便利機能にとどまっています。

それでも支店を多く抱えていたり、フリーオフィス、また外回り、営業が多い社員を抱える企業なんかでは、便利に使える機能です。

今回はLync / Skype for Businessでこの位置情報サービスを設定する方法を紹介します。

位置情報を定義する4つの要素

Lync / Skype for Bussiness サーバーは位置情報をクライアントPCが所属、接続するネットワークから判断するため、サーバー上で以下の4つのいずれかのネットワーク要素と位置情報を紐づける設定を行う必要があります。

これから紹介するコマンドはサーバーの管理シェルから実行してください。

サブネット

PCが所属するサブネットと位置情報を紐づけします。具体的には「192.168.1.0/24 に所属するPCは○○オフィスの5階」といった様に定義します。

Set-CsLisSubnet -Subnet 192.168.1.0 -Location "営業部"

「Location」にはクライアント側で表示させたい位置情報名を入力しましょう。

また残念な事に、Set-CsLisSubnetのサブネットは「/24」しか設定できません。「/23」とかの範囲であれば192.168.1.0/24と192.168.2.0/24両方を設定し無理やり定義する事で対応できますが、「/25」以下のサブネットは対応できません。改善モトム…

ワイヤレスアクセスポイント

PCが接続する無線APと位置情報を紐づけします。具体的には「このBSSIDに接続するPCは○○オフィスのこのエリア」といった様に定義します。

Set-CsLisWirelessAccessPoint -BSSID 99-99-99-99-99-99 -Location "本社10階無線AP"

無線APの電波強度によってPCが電波を拾う範囲が変わりますので、厳密な位置情報を表示する事は難しいですが、おおよその位置はわかりますね。

L2スイッチ

PCが接続するL2スイッチと位置情報を紐づけします。具体的には「このシャーシMACアドレスを有するL2スイッチに接続するPCは○○オフィスのこのエリア」といった様に定義します。

Set-CsLisSwitch -ChassisID 99-99-99-99-99-99 -Location "本社10階"

ポートではなく、Ciscoでいう所のL2スイッチのシャーシのMACアドレスですので、お間違えなく。

L2スイッチのポート

PCが接続するL2スイッチのポートと位置情報を紐づけします。具体的には「このL2スイッチのこのポートに接続するPCは○○オフィスのこのエリア」といった様に定義します。

Set-CsLisPort -ChassisID 99-99-99-99-99-99 -PortID 0/1 -Location "本社10階エリアA"

MACアドレスはSet-CsLisSwitch同様シャーシのIDですが、これに加えポートIDを指定します。PortIDは環境によって異なるので、TechNetとご自身の環境を確認ください。

4つの要素の優先順位

ここまで説明して、勘の良い方は「サブネットとワイアレスアクセスポイントとか、複数の要素を定義した場合の優先順位はどうなるの?」という疑問が湧くかと思います。複数定義されている場合、下記優先順位で表示されます。

  1. CsLisWirelessAccessPoint
  2. CsLisPort
  3. CsLisSwitch
  4. CsLisSubnet

設定の反映

ここまで「Set-CsLis****」コマンドでネットワークと位置情報の定義設定を行いましたが、これだけでは実際に反映されません。最後にサーバー側から以下のコマンドを実行して「発行」をしてあげる必要があります。

Publish-CsLisConfiguration

コマンドで発行をした後に、Lync / Skype for Business クライアントのサインアウト/サインインを行うと位置情報が表示されるようになります。

この位置情報機能、地味に便利な機能です。

 - Lync 2013/Skype for business